「自分に合ったトリートメントが分からない…」
「色々試したけど、髪がベタつくか、パサつくだけ…」
そんなお悩みを抱えているあなたへ。
髪のプロである美容師が毛髪診断士としての視点から、細くてダメージを受けやすい髪のための「本当に効果があるヘアトリートメントの選び方」を徹底解説します。
さらに、トリートメントの成分構成や、見逃しがちな“落とし穴成分”まで網羅。
「サラサラの艶髪」を叶える正しい知識を、今日からあなたの味方にしてください。
【1】なぜヘアトリートメントは選び方が重要なのか?
市販のトリートメントを使っても、「なんとなく手触りが良くなった気がする」程度で終わってしまうことってありませんか?
それ、髪質やダメージレベルに合っていないトリートメントを使っている可能性が高いんです。
特に以下のような髪の状態には、専用処方のトリートメント選びが非常に重要です:
生まれつき髪が細くて絡まりやすい
ブリーチや縮毛矯正などでハイダメージ
年齢とともに髪が弱く、細くなってきた(エイジング毛)
こうした髪質には、「軽さ」と「補修力」のバランス設計が鍵になります。
【2】美容師が教える「良いヘアトリートメント」の基本構成とは?
トリートメントの主な成分構成と役割(配合比率の目安)
成分カテゴリ | 主な役割 | 配合比(%) |
---|---|---|
水(精製水) | ベース溶剤 | 60〜80% |
油性成分 | 潤いと柔らかさ | 5〜15% |
カチオン界面活性剤 | コンディショニング | 1〜5% |
保湿剤 | 水分保持 | 1〜5% |
補修成分(PPTなど) | ダメージ補修 | 1〜3% |
シリコン | 手触り・ツヤ向上 | 0.5〜3% |
その他 | 香料・防腐・pH調整 | 0.1〜1% |
特に注目すべきは「補修成分の種類と量」「カチオン界面活性剤の質」「シリコンの種類」の3点です。
【3】髪質別に見る、成分のメリット・デメリット完全ガイド
油性成分(エモリエントオイル)
成分名 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
アルガンオイル | ツヤと柔らかさ | 酸化しやすい |
ホホバオイル | 安定性が高い | 多すぎると重さの原因に |
イソプロピルミリステート | 軽い仕上がり | 敏感肌の人は注意 |
細毛・軟毛には“軽さ”があるオイル成分の選定が重要です。
カチオン界面活性剤(髪表面に吸着)
成分名 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
セトリモニウムクロリド | 指通り向上、静電気防止 | 高濃度で刺激のリスク |
ベヘントリモニウムクロリド | なめらかさ◎ | 洗い流しが不十分だとベタつく |
ダメージ毛には吸着性が高く、低刺激なものがベスト。
補修成分(PPT・アミノ酸)
成分名 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
加水分解ケラチン | 内部からの補強力◎ | 重度ダメージには浸透しにくいことも |
加水分解シルク | ツヤ・なめらかさ | 保湿力は中程度 |
アルギニンなどアミノ酸系 | 頭皮にも優しい | 即効性は感じにくい場合も |
“髪の内部補修”ができる成分が配合されているか要チェックです。
シリコン成分(指通り・ツヤ感アップ)
成分名 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
ジメチコン | しっとりツヤ感 | 蓄積しやすく、毛穴詰まりの原因に |
アモジメチコン | ダメージ部分に選択吸着 | 洗い流しが不十分だと残留感あり |
シクロペンタシロキサン | 軽やか・サラサラ | 揮発性のため持続力は低め |
細毛向けには、揮発性シリコンが◎。重くならず自然なツヤを演出します。
【4】本当に良いヘアトリートメントを選ぶ5つのチェックリスト
カチオン界面活性剤が配合されているか
→ コンディショニング効果の要。例:ベヘントリモニウムクロリド補修成分(加水分解ケラチン、アミノ酸)が入っているか
→ ハイダメージ毛にも対応する「内部補修」が可能かどうか。シリコンの種類と配合量
→ サラサラ系 or しっとり系のどちらを求めるかで選択。pHが4.5~5.5の弱酸性であるか
→ 髪や頭皮と同じ弱酸性で、ダメージやカラー退色を防ぐ。アルコール(エタノールなど)の量が少ないか
→ 揮発性アルコールが多いとパサつきの原因に。
【5】開発現場で大切にした、細毛・ダメージ毛向けトリートメント設計の秘密
現役美容師として、実際にお客様の髪に触れてきたからこそ実現できた処方の秘密を少しだけご紹介します。
細毛・エイジング毛に特化:重たくならず、指通りだけでなく髪1本1本のハリもサポート。
軽やかな植物オイル + 揮発性シリコンの絶妙な配合バランス
ブリーチ毛にも効果を感じられる補修力(PPT配合率の最適化)
色持ちにも配慮した弱酸性処方
【6】まとめ|自分に合ったトリートメントで“髪人生”が変わる
ヘアトリートメントは「使ってるのに効果がない」と感じるものほど、実は成分設計と髪質のミスマッチが原因です。
毎日使うものだからこそ、髪質にフィットした正しい選び方を知ることで、髪は確実に変わります。
美髪の第一歩は「自分の髪に合う処方」を選ぶこと。
迷ったときは、この記事をあなたの“髪の教科書”としてお使いください。
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