【美容師が解説】ドライヤーの価格で髪の傷みは本当に変わる?高いドライヤーの“真実”を専門家が解説します

「ドライヤーの価格で傷みは変わる?」「高いドライヤーのほうが傷まないって本当?」
そんな疑問を持つ方に向けて、美容師・毛髪診断士の視点から“忖度なし”で解説します。

結論から言うと、髪が傷む原因のほとんどは“熱と乾かし方”であり、ドライヤーの価格ではありません。
ただし、高価格帯ドライヤーは“傷みにくい状態を作りやすい”という明確なメリットが存在します。

この記事では、専門的な内容を分かりやすく噛み砕きつつ、
プロ目線でドライヤーの真実を深掘りします。


目次

1|ドライヤーで髪が傷む本当の原因

ドライヤー

ドライヤーが髪を傷ませると言われる理由は4つ。

① 高温によるタンパク質(ケラチン)の変性

髪の主成分「ケラチン」は熱に弱く、
70〜120℃の熱を長時間受けると硬く・脆く・弾力がなくなる性質があります。

この変性が“ゴワつき”や“パサつき”の原因。


② キューティクルの損傷

キューティクルは高温と乾燥に弱い層。
近距離で当て続けると、

  • 表面がめくれる

  • 摩擦で剥がれやすくなる

  • 枝毛・切れ毛のリスクUP

といったダメージを引き起こします。


③ 濡れた時間が長いほどダメージが進む

濡れた髪は膨潤してデリケート。
摩擦・枕・ヘアゴムなど、日常の刺激にも弱くなります。

実は、
自然乾燥のほうがドライヤーより傷むことも多いのです。


④ 同じ場所へ熱を固定して当てる“過熱ダメージ”

どんなに高いドライヤーでも、
至近距離で一点に当て続ければ普通に傷みます。

つまり、使い方次第で“高級ドライヤーも安いドライヤーも傷ませることは可能”ということです。


2|安いドライヤーと高いドライヤーの違いは?

ドライヤー

価格差の理由は以下の3つが大きいです。

① 温度の安定性(これが実は一番重要)

安価なドライヤーは温度ムラが起きやすく、
局所的に120℃を超えることが多いと言われています。

一方、高価格帯は
温度センサーが一定温度を自動制御してくれます。

→ 結果として“過熱ダメージが起きにくい”


② 風量の違い(速乾力)

風量が大きいほど 乾燥時間が短くなる=熱ダメージが減る というシンプルな構造。

高価格帯は

  • ブラシレスモーター

  • 大風量

  • 風の密度が高い

など、乾かす能力が優秀です。


③ 風質(イオン・遠赤外線など)

これらは“髪を修復”するわけではありませんが、

  • 静電気を抑える

  • まとまりが良くなる

  • 乾きムラを減らす

などのメリットがあります。


3|高いドライヤーは傷まない?→答え:NO。ただし…

ドライヤー

高級ドライヤーを使っても、
近距離で高温を当てれば普通に傷みます。

しかし、高価格帯は
髪が傷みにくい条件を作るための機能が揃っているというのが真実。

  • 温度が安定

  • 風量が強い

  • 同じ温度でも風が柔らかい

つまり、傷みにくい“環境を整える”という点では優秀。

逆に言えば、
安いドライヤーでも正しい使い方をすれば髪は守れます。


4|髪を傷めないための正しいドライヤーの使い方

ドライヤー

プロ美容師が実際に行う、髪を守る乾かし方を紹介します。

① タオルドライは“押し拭き”

ゴシゴシは絶対NG。
摩擦でキューティクルがめくれる大きな原因です。


② ヒートプロテクトを必ず使用

スプレー・オイル・ミルク何でもOK。
熱ダメージを20〜30%減らすといわれています。


③ 風量は“強風”、温度は“中温”

速乾こそ最大のダメージ軽減。


④ 15〜20cm離して、動かしながら乾かす

一点集中はNG。
常にドライヤーを動かすこと。


⑤ 最後は冷風で仕上げる

冷風でキューティクルを引き締めると、

  • 艶が出る

  • まとまりUP

  • 静電気抑制

とメリットが多いです。


5|どんなドライヤーを選べばいい?(これが最重要ポイント)

ドライヤー

① 風量(1.4〜1.6m³/分以上)

速乾性=ダメージ軽減。


② 温度センサーの有無

過熱を防いでくれるので、髪を守りやすい。


③ 重さと持ちやすさ

扱いやすければ乾かし方も丁寧になるので、結局これも大事。


6|関連する髪の悩みはこちらの記事も参考になります

ドライヤー

ドライヤーの悩みは、
「ダメージ・パサつき・オイル・トリートメント」と密接に関係しています。

当店NOTOMANIAホームページ内にある記事の中から、
髪の悩みに関する記事を以下に参照しておりますので
ぜひ参考にしてみてください。


🔗 トリートメントの種類で何が変わる?違いと効果を美容師が徹底解説

(→ “インバス× アウトバス” トリートメントの違いをご紹介)


🔗 ヘアオイルの“耐熱・普通”の違いと選び方|髪質別のメリット・デメリット

(→ “アイロン前×乾かした後”のオイル選びに悩む方へ)


🔗 市販シャンプーとサロンシャンプーは何が違う?値段差の本当の理由を専門家が解説

(→ “シャンプーの価格×仕上がり”でお悩みの方へ)


🔗 自分に合うシャンプーと合わないシャンプーの違いは?髪質別の理由を徹底解説

(→ “自分に合うシャンプー”が分からない方へ)


まとめ|ドライヤーの価格より“使い方”がダメージを左右する

ドライヤー

  • ドライヤーで髪が傷む本当の原因は“熱 × 時間 × 距離”

  • 高いドライヤーは傷まないわけではない

  • ただし、温度が安定・風量が強いなど“傷みにくい条件を作れる”

  • 安いモデルでも正しく使えば髪は守れる

  • 髪を守る最大のポイントは「速乾 × 中温 × 距離」

毎日の乾かし方で、髪の未来は大きく変わります。

NOTOMANIAでは『あなたに最適な乾かし方』や『ドライヤー選び』のアドバイスもできますので、
お気軽にご相談ください!

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