男性ならほとんどの方がなりたくない薄毛という現象。
薄毛になる原因は
- 遺伝
- 男性ホルモンの影響
- 食事や生活習慣
- 精神的ストレス
これらの薄毛の原因が複雑に絡み合った結果、髪が抜けたり細くなっていきます。
この原因から見ると、どの人にも薄毛になる可能性があるという事がわかります。
では、どういったメカニズムで男性の薄毛という現象が起こるのか?どの様に風に進行していくのか?
を知らないと間違った情報を信じてしまい、薄毛をより悪化させてしまうケースもあります。
今回はまず薄毛の原因について基礎的な部分から学んでいきましょう。
男性の薄毛についての基礎知識
日本人男性の薄毛事情
まず日本人男性の薄毛率ですが、アジア圏では薄毛の比率が最も高いと言われています。
しかも日本人の薄毛率は近年増加傾向にあるというデータもあります。
原因として考えられているのは
- 食生活の変化
- 生活習慣の変化
があげられます。
食生活の変化ですが、食の欧米化が進み動物性タンパクと脂肪の摂取量が増えたことにより、高血圧や腎機能の低下を引き起こし血流の悪化を引き起こすため、薄毛の原因となっています。
生活習慣による薄毛
また生活習慣の変化であげられるのが
- 運動不足
- ストレス
- 睡眠不足
以上の3つがあげれます。
社会人になると急激に運動する機会が減ったり、夜遅くまでの仕事によるストレスと睡眠不足が薄毛を誘発する原因になっています。
これらは血流の悪化、成長ホルモンが充分に働かないといった状況を作り出すため、薄毛の原因になっています。
薄毛と遺伝の関係
遺伝と薄毛の関係について聞くことが多いと思いますが、正確にいうと2つの遺伝が大きく関係しています。
1つめの薄毛の原因となる遺伝情報は、X染色体に含まれる「アンドロゲンレセプター」という遺伝子です。
男性はXとYの染色体で男性になります。
Y染色体は父親からの遺伝になるため、薄毛の遺伝子であるアンドロゲンレセプターが含まれたX染色体は、必然的に女性である母親から受け継ぐことになります。
簡単にいうと「母方の祖父が薄毛であれば、自分も薄毛になる遺伝を受け継いでいる可能性が高い」ということです。
2つ目の遺伝
もう1つの薄毛に関する遺伝は5αリダクターゼという酵素の活動力の高さです。
この5αリダクターゼは男性ホルモン(テストステロン)と結びつき、薄毛の原因になるジヒドロテストステロンが大量に生成されるようになります。
さらに5αリダクターゼは活動力の高いほうが優性遺伝(優先して引き継がれる)になるため、両親のうちの働きが強いほうを引き継ぐことになります。
つまり、アンドロゲンレセプターと活動力の強い5αリダクターゼを遺伝的に受け継いだ人が、最も薄毛になりやすい遺伝を受け継いでいることになります。
遺伝が全ての原因では無い
しかし遺伝的に薄毛になりやすいからと言って絶対に薄毛になるわけではなく、遺伝的にリスクが低いからと言って薄毛にならないわけでは決してありません。
なぜなら、先ほど上で述べたように「生活習慣」や「食生活」によって改善されたり、悪化してしまうことがあるためです。
また遺伝の影響を受ける薄毛は、AGAと呼ばれ現在では治療が可能になっています。
まとめ
薄毛には様々な原因があり、個人の生活スタイルによって薄毛のリスクは大きく左右されます。
予防にかかるコストよりも、薄毛になってしまってからの治療や植毛の方がコストが高くなってしまうため、不安のある人はまだ大丈夫なうちから対策を打っておいた方が良いでしょう。
進行具合や薄毛になってきている場所によっては、なかなか効果が見られないこともあります。
何事も起こるまでは油断してしまいがちですが、将来の自分の毛髪のことを考えるのであれば、早めからのリスク回避をおすすめします。