痒みが出たり、かきすぎてかさぶたになってしまう「頭皮湿疹」。
悩んではいても、あまり対策をとらずに放置している人が多い気がします。
頭皮湿疹と一言で言っても、原因は様々なものがあります。
そこで本日は、頭皮湿疹の原因別の対策について学んでいきましょう。
脂漏性皮膚炎が原因の頭皮湿疹
しっかりとした対策をしなければ長期間にわたり治りにくいのが、脂漏性皮膚炎による頭皮湿疹です。
過剰に分泌された皮脂を食べて増殖する、マラセチア菌というカビの一種が原因で発生します。
頭皮だけでなく、顔にもべたつきが見られることがあるのが特徴です。
赤みのある頭皮湿疹があり、頭皮にべたつきを感じ、フケ、痒みがある場合は脂漏性皮膚炎による頭皮湿疹である可能性が高いです。
脂漏性皮膚炎の対策
対策として効果のあるものは
- 薬用シャンプーを使用する
- 食生活を見直す
- 生活習慣の見直し
この3つがあげられます。
まず薬用シャンプーの使用の前に、シャンプーの仕方から見直す必要があります。
痒いからと言って爪を立てて洗ってしまうと、頭皮湿疹に傷が付きより悪化してしまうので、指の腹で優しく、尚且つ洗い残し、すすぎ残しの無い様に丁寧に洗いましょう。
また、単純にシャンプー回数を増やすと、より酷くなってしまう事もあるので注意が必要です。
脂性肌用のシャンプーを使う
市販のシャンプーの使用も控えたほうがいいでしょう。
脱脂力、洗浄力ともに非常に強いのですが、頭皮湿疹に対して刺激が強すぎる、より皮脂分泌量が増えるなどのリスクが高いため、薬用、もしくは脂性用のシャンプーを使用しないと日に日に悪化してしまいます。
食生活の見直し
次に食生活の見直しですが、脂漏性皮膚炎の場合は見直すべき点が複数あり、特に注意が必要です。
見直すべき点として
- ビタミンB群の摂取
- 脂っこいものを控える
- 刺激物を控える
代表的なものはこの3つです。
ビタミンB群の中でもB2、B6が特に重要です。
この2種類の欠乏が脂漏性皮膚炎の原因の1つと言われています。
食事の中に、ビタミンを多く含む緑黄色野菜の入ったサラダを取り入れるのが難しいのであれば、サプリメントで摂取しましょう。
次に脂っこいものを控える理由は分かりやすいと思いますが、分泌される皮脂の量を減らすためです。
脂質の多い食べ物は、大量の皮脂を生み出す原因となります。
皮脂分泌量の多い顔や頭皮は、特に強く影響を受けることになります。
最後に刺激物を控えることですが、香辛料の多い刺激物を摂取すると頭皮湿疹の痒みが強くなり、我慢するのが辛くなるほどになります。
コーヒー、タバコ、辛い食べ物はなるべく控えたほうが良いでしょう。
量を減らすだけでも効果があるため、やめるのは難しくても意識して減らしましょう。
生活習慣の見直し
最後に生活習慣の見直しですが、
- ストレス
- 睡眠不足
- 過労
は皮脂の分泌のバランスを乱す原因となります。
他にも皮膚を清潔に保つことや、紫外線を避けることも脂漏性皮膚炎の改善に有効です。
薬を処方してもらい一時的に改善しても、菌が繁殖しやすい状態のままであれば再発の可能性が高く、また頭皮湿疹に悩まされることになりかねません。
完全に回復させるためにはある程度の期間が必要な症状なので、根気強くこれらのことを見直していきましょう。
皮脂欠乏性皮膚炎が原因の頭皮湿疹
先程の脂漏性皮膚炎と逆で、乾燥してしまうことによってできてしまう頭皮湿疹です。
特に空気が乾燥しやすい冬場に発症することが多いです。
皮膚表面の皮脂が乾燥して無くなってしまうことにより、角質が乾燥してしまい、剥がれてしまいます。
頭皮を守るものが無くなってしまった状態で、カビなどの菌が入ってしまったり、シャンプーやシャワーの刺激により頭皮湿疹が発生します。
強い痒みを伴うため、かきむしり、悪化することが多く、悪化してしまうと、アトピー性皮膚炎に繋がってしまう危険性があります。
また乾燥が原因となるため、頭皮にひび割れや大量のフケが発生します。
皮脂欠乏性皮膚炎の対策
対策として大切なのは、とにかく保湿することです。
我慢できないほどの痒みが出てかきむしってしまうため、すぐにでも対策を打たなければどんどん悪化してしまいます。
シャンプーの刺激で痒みが悪化してしまうため、痒みが出てしまうのであればシャンプーをすぐに変える必要があります。
シャンプーの選び方
洗浄力がマイルドで保湿性に優れるものを選びましょう。
アミノ酸系の洗浄成分を使用したシャンプーが最も望ましいです。
また皮脂の取りすぎにより乾燥してしまうため、シャンプー回数を減らすことや、湯シャンに切り替えることも効果的です。
その他の対策
他にも、シャワーやお風呂の設定温度が40℃以上の場合は皮脂を落とす力が強くなるため、設定温度を下げることも必要です。
あまりにも痒みが強く我慢することが難しい場合は、皮膚科で抗ヒスタミン剤などを処方してもらい、痒みを抑えることで悪化を防ぎましょう。
脂漏性皮膚炎による頭皮湿疹と同様に、体質の改善が必要な症状の為、ある程度の期間しっかりとしたケアをする必要があります。
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接触性皮膚炎が原因の頭皮湿疹
接触性皮膚炎による頭皮湿疹は、ある特定の物質が接触したときに発症するアレルギー反応や、その物質が持つ刺激によるかぶれによるもので、原因になった物質と接触した部分にのみ湿疹や痒みが出る特徴があります。
接触性皮膚炎の特徴
接触性皮膚炎による頭皮湿疹の場合は、原因となっている物質の特定が重要になります。
重度のアレルギー反応が出ない場合は、脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏性皮膚炎による頭皮湿疹と異なり、比較的早く治すことが可能です。
原因の特定
頭皮湿疹の原因となるものは、頭に触れるものが原因となるため、シャンプー、リンス、トリートメントなど、毎日頭皮に触れるものによって引き起こされることが多いです。
またアレルギーを起こすものは、イメージだと化学物質が多そうなものですが、植物や動物の自然由来(オーガニック)の成分が持っている毒性により発症することも多く、様々な物質が原因である可能性を持っているため、誰にでも起こりうる頭皮湿疹と言えます。
接触性皮膚炎の対策
アレルギーが原因となるので、対策としては、原因となっている物質に触れないことが一番です。
まず原因を特定することが重要なので、時間、頭皮湿疹が出るまでの間に頭皮に触れたものをメモしておくことで、何が接触性皮膚炎を引き起こしているのかを、ある程度の予想をすることが出来ます。
また洗浄力の強いシャンプーを使用している場合、すすぎ残しにより、刺激性の強い物質が頭皮に残り続けているために接触性皮膚炎を引き起こすこともあるため、すすぎ残しが無い様に丁寧な洗髪をすることで、改善される場合もあります。
症状が酷い場合や、原因物質の特定が難しい場合は、皮膚科にてパッチテストを受け、処方された薬で症状を抑えましょう。
まとめ
今回主な3つの頭皮湿疹の原因を取り上げましたが、これ以外にも頭皮湿疹になることがあります。
頭皮以外にも症状がある場合は、別の病気であったり、食べ物によるアレルギーの場合もあります。
- どういったときに頭皮湿疹が出るのか?
- 頭皮の状態はべたついているのか、乾燥しているのか?
- 以前に比べフケが出る量が明らかに増えているのか?
など、自分である程度症状を把握することで、正しい原因となっている症状を判断することが出来ます。
早く治すためには正しく症状を特定し、その症状にあった対策を打たなければなりません。
やみくもにいろいろな対策をうってしまうと、うまくいって改善される場合もありますが、より症状が悪化することもあります。
まず自己診断をしてみる。
それでも分からなければ美容師に相談し、シャンプー、トリートメントを変えてみたり、医師に相談し、薬を処方してもらうようにしましょう。
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