CMのようなツヤツヤの髪の毛は誰もが憧れるものです。
ツヤツヤの髪になりたいのに、なぜ「ツヤが無いパサパサの髪」になってしまうのか?
キューティクルがキレイに整っていると、髪に光が反射し、ツヤが出て見えます。
逆にキューティクルが剥がれて不揃いになると、毛羽立ってしまい、光が乱反射してしまう為、ツヤが出なくなってしまいます。
髪のツヤを手に入れるには、キューティクルについて知ることが大切
よく耳にしますが、「キューティクル」とは一体何なのか?
キューティクルとは、髪の表面を覆うウロコのようなもので、その状態によって髪のツヤや手触りを左右します。
一枚一枚のキューティクルがキレイに整っている状態が「ツヤもあり手触りも良い状態」です。
逆に、キューティクルが剥がれて毛羽立っていると、「パサパサでツヤも無く、絡まりやすい髪の毛」になってしまいます。
また、キューティクルは「髪表面を覆い、髪内部のタンパク質や、水分の流出を保護する役割」を果たしています。
キューティクルが剥がれてしまえば「髪の毛を保護する力が弱まり、髪のタンパク質・水分が流れてしまい、髪がパサつく原因」となります。
キューティクルが傷んでしまう原因とは?
キューティクルが傷む原因には
- カラーやパーマなどの薬液によるもの
- 摩擦
- 熱
- 紫外線
があります。
カラーやパーマの薬液によるもの
キューティクルは「酸性に強く、アルカリ性に弱い」特徴があります。
髪のpH値は通常時は「弱酸性」なのですが、カラーやパーマの施術直後は、髪が「アルカリ性」に傾いてしまいます。
キューティクルはこのpHによって開閉し、この性質を利用してヘアカラーやパーマなどの薬液を髪の中に浸透させています。
酸性へ傾くと、キューティクルは引き締まりますが、アルカリ性へ傾くとキューティクルが開いた状態なので、アルカリ性になった毛髪は、非常に傷みやすい状態です。
摩擦
キューティクルはとても摩擦に弱く、激しいブラッシングやタオルドライをしてしまうと、キューティクルが傷つき剥がれてしまいます。
ロングの髪の毛を、上から毛先に向かって一気にブラッシングすると、力が入りやすいので、キューティクルを傷めてしまいます。
絡まりやすい毛先からゆっくりブラッシングしていき、徐々に上にずらしていきましょう。
そして、タオルドライによる摩擦です。
髪は濡れた状態だと、キューティクルが開いた状態なので、さらに摩擦に弱くなっています。
そのため、お風呂上りは、出来るだけ髪の水分を絞り、タオルドライは「地肌の水分を拭き取ったら、毛先を擦らずにタオルで髪の毛を挟み」叩くようにして水分を取りましょう。
熱
毎日の「ドライヤーやコテ、ヘアアイロンの熱」によりキューティクルは剥がれやすくなります。
180℃以上などの温度で「同じ箇所に何度も当てたり、長時間当て続ける事」により、キューティクルが剥がれてしまう恐れがあり、ダメージに繋がります。
コテやアイロンを使用する際は「140~170℃程度で2~3秒を目安」に使用するのが望ましいでしょう。
ダメージが進んだ髪の毛は、アイロンなどでクセがつきにくく、髪のセットがうまく決まらなくなってしまうので悪循環になってしまいます。
紫外線
紫外線は、髪の内部まで浸透し、タンパク質繊維を破壊してしまいます。
海やプールなどで、濡れたまま長時間紫外線に当たっていると、毛髪内部のシスチン結合(髪の強さを保つ構造)が破壊されてしまい、髪がダメージを受けてしまいます。
その結果、髪の潤いを保つキューティクルがはがれやすくなり、髪のパサつき・ごわつきを引き起こします。
紫外線から髪を守るには、日傘や帽子などで強い日差しを防ぐと良いでしょう。
髪の毛用の日焼け止めもあるので、積極的に使うようにしましょう。
一度傷んでキューティクルが剥がれてしまった髪の毛を修復することは不可能
髪の毛は「死んだ細胞」で出来ている為、一度傷んでしまうと修復は不可能です。
トリートメントで「ツヤや手触りを良くする事」は出来ますが、髪を修復するのではなく「タンパク質を補い、シリコンで人工的に髪の表面をコーティングし、疑似キューティクルを作る」といったものです。
ですが、一度ツヤを失い手触りの悪くなってしまった髪の毛は「キューティクルが剥がれ毛羽立ってしまっている状態」なので、人工的でも良いので、補修してあげると「一時的に復活したように見せる事」が出来ます。
キューティクルは「温めると開き、冷やすと閉じる性質」があるので、ホームケアの場合は「トリートメントを付けて蒸しタオルでくるんであげる」と浸透しやすくなります。
まとめ
ツヤツヤの髪の毛になる為には「日々のケア」が大切です。
一度傷ついてしまったキューティクルは、元に戻すことは出来ません。
まずは、キューティクルが傷ついてしまう原因を知って、キューティクルを傷つけないように心掛けましょう。