毛穴の状態が良くないと、ファンデーションが浮いてしまったり、化粧ノリが悪くなったりと、それだけで一日のテンションが下がってしまいますよね。
そんな毛穴の状態を良くする為に、今まで色々なものを試してきたけど「治らなかった人」は必見!
今回は意外と知られていない「本当に正しい毛穴ケア方法」をお伝えしたいと思います。
毛穴の黒ずみの正体
細胞はターンオーバーを繰り返すことにより、肌の奥から一番表面へと少しずつ押し上げられていきます。
最終的に「表皮の角質層」に到達した肌は「死んだ細胞」となります。これが「角質」です。
角質は「雑菌の侵入」や「水分の蒸発」を防いでくれるなど、肌を守るためのバリア機能を果たしてくれるとても重要なものです。
そして役目を終えた角質は、自然に剥がれ落ちていきます。
しかし、ターンオーバーが乱れると、本来剥がれ落ちるはずであった角質が「毛穴に残ったまま」となり、どんどん蓄積されることで「余分な皮脂」や「毛穴の汚れ」と結びついて頑固な「角栓」を作ってしまうのです。
この角栓ができることで「毛穴がつまり、黒ずみが出来る」のです。
毛穴の黒ずみが出来る原因
【皮脂】
肌の健康を維持するために「ある程度の皮脂」は必要ですが、必要以上に分泌されるようになると、皮脂が毛穴の中につまり「黒ずみの原因」になってしまいます。
皮脂は、固形ではないので、そのままでは毛穴につまりませんが、毛穴の中にある「古い角質」や「汚れ」などと組み合わさることで「角栓」のような「固形物」になってしまいます。
皮脂が多いからと言って洗顔をゴシゴシ行ったり、あぶらとり紙で定期的に皮脂を取り除くと、さらに「皮脂の分泌が活発になる恐れ」があるので注意しましょう。
【乾燥】
肌が乾燥すると「皮膚が固く」なります。
皮膚が固くなることで「毛穴の伸縮が低下」して、中に詰まっている「汚れ」や「余分な皮脂」がしっかりと排出できなくなり「黒ずみの原因」となってしまうのです。
また、オイルクレンジングなど「洗浄力が強いもの」を使うと、肌への大きなダメージとなり「肌のバリア機能が低下」して、肌が水分を保持できなくなると「乾燥」が起きるので注意が必要です。
【メイク残り】
毛穴の中に「余分な皮脂」「古い角質」「メイク残り」「ホコリ」などが詰まってしまうと、毛穴が黒ずみ、肌を触ったときにザラザラとした状態になります。
特にファンデーションには肌の乾燥を防ぐために「油分」が多く含まれている為、空気中のホコリなどの汚れが付きやすく、洗い残しがあると毛穴が詰まりやすくなります。
このような余分なものと、皮脂が結合すると「角栓」ができてしまい、そのままにしておくと「角栓が酸化して黒く見える」ようになります。
酸化した角栓は「ニキビの原因」にもなるので、早めに正しい方法でケアを行いましょう。
本当はやってはいけない毛穴ケア
【毛穴パックの使用】
毛穴パックは「角栓」をごっそりとってくれるので一番効果を感じやすいのですが、毛穴がぱっくりと広がってしまいさらに角栓が大きくなってしまう恐れがあります。
毛穴パック後は一時的に綺麗になりますが、開いた状態の毛穴に繰り返し「皮脂」や「汚れ」が詰まり、毛穴はどんどん大きく広がって、以前よりも汚れなどが入り込みやすい状態になってしまいより大きな角栓が出来上がってしまいます。
そのため、毛穴が目立ってしまうのです。
【綿棒とオイルの使用】
綿棒にオイルを含ませて「角栓」の気になるところをマッサージする方法が話題になっていますが、綿棒で肌をこする事は、どんなに優しく行ったとしても「肌に負担」がかかります。
そもそも70%がタンパク質である角質は、オイルだけでは綺麗に溶けることはありません。
綿棒の刺激で「乾燥」や「更なる毛穴の開き」に繋がることもあるので注意しましょう。
【ピンセットや爪で押し出す方法】
ピンセットや爪による「角栓の押し出し」によって、毛穴を無理に広げて中身を取り出すと、毛穴は広がったまま戻らなくなり、時間を置かずに再び汚れが溜まります。
また、ピンセットや爪は鋭いため、毛穴の周りの皮膚を傷つけてしまい出血してしまうケースも。。。
そうなると、色素沈着の原因になったり、爪の雑菌が傷から入り込んで「ニキビ」や「皮膚疾患」などのトラブルを引き起こしてしまうので危険です。
【過剰なクレンジングや洗顔】
クレンジングや洗顔のやりすぎは肌に必要な皮脂まで取り去ってしまいます。
すると、乾燥から毛穴が固くなってしまい、毛穴の中に溜まった汚れが外に出にくくなります。
肌は乾燥すると角質層の間に隙間ができ、外部からの刺激に弱く、内部の水分が流出しやすい状態になります。
そうなれば、肌は水分が外に流れ出ないように角質層を厚くして「バリア機能」を高くしようとします。
これはターンオーバーが低下する原因の一つです。
角質が剥がれ落ちにくくなれば、それだけ「角栓」ができやすい肌へと変質してしまうのです。
本当に正しい毛穴ケア方法
毛穴ケアを行う前に、まずは手を洗いましょう。
手が汚れていては雑菌などが顔全体に広がる恐れがあり、肌の悩みの原因にもなるので、ハンドソープなどで綺麗にしてから行います。
【クレンジング】
クレンジングは様々な種類がありますが、おすすめは「クリームタイプ」です。
クレンジングオイルはメイクが落ちやすいのですが、界面活性剤が一番含まれているので「肌の乾燥」や「刺激」の原因になります。
そのため、オイルよりも肌に優しく、ジェルやミルクタイプよりもメイク落ちが良い「クリームタイプ」を使用しましょう。
また、重ねづけしたマスカラや、ウォータープルーフのアイライナーなど「落ちにくいアイメイク」は、専用リムーバーを使用しましょう。
特に目元は皮膚がとても薄くデリケートなので、毎日きちんと落とさないと「目元が老け込む原因」になります。
1.クレンジングの量を守る
クレンジングの量が少ないと摩擦が大きくなり、肌をいためるので適切な量を守りましょう。
2.Tゾーンから洗う
顔の皮膚の中でも比較的皮膚の強い「額や鼻などのTゾーン」からクレンジング剤をのせていきましょう。
次に頬などのUゾーンへと伸ばしていき、全体に馴染ませます。
3.優しく馴染ませる
力を入れすぎてゴシゴシすると「角質層」に傷がつき、肌荒れを招いてしまうので、力を入れすぎないように指で優しく伸ばし、指先を滑らせるようにしながら、クレンジング剤とメイクを馴染ませていきます。
4.ぬるま湯ですすぐ
クレンジングをすすぐ時にお湯が熱すぎると、肌に必要な水分や油分まで落としてしまい、乾燥を引き起こす恐れがあります。
毛穴から余分な皮脂や汚れが浮き出す温度は「約30~32度くらい」だと言われています。
すすぎ残しがないようにしっかりとすすぎましょう。
【洗顔】
毛穴の汚れにはホコリや汗、古い角質などの「水性の汚れ」と、ファンデーションや皮脂などの「油性の汚れ」があります。
クレンジングは「油性の汚れ」を、洗顔は「水性の汚れ」を落とす役割があるので「ダブル洗顔」で汚れを落としましょう。
1.しっかりと泡立てる
濃密な泡で洗うことで、吸着のよい泡が「古い角質」や「汚れ」を吸い取っていきます。
泡立てネットや手でしっかりと泡立てましょう。
2.泡をのせる
クレンジング同様、最初にTゾーンに泡をのせて、その後Uゾーンにいき、顔全体に泡を広げていきます。
泡をクッションのようにして、肌の上を優しく滑らせるようにして洗いましょう。
3.ぬるま湯で流す
クレンジング同様ぬるま湯で、すすぎは15回ほど念入りに行いましょう。
洗顔時に長時間肌に泡を乗せておくと、洗浄成分の働きで「皮脂」や「細胞間脂質」が分解されてしまうので、肌に泡をのせている時間は「30秒以内」ですませましょう。
その後、清潔で柔らかなタオルで優しく拭き取ります。
【化粧水】
洗顔後は「最もお肌が乾燥しやすい」ので、3分以内には基礎化粧品でのケアを行いましょう。
お風呂場にあらかじめ「化粧水」だけでも置いておくと便利です。
1.手やコットンで化粧水をつける
化粧水を手やコットンにとり、顔全体に馴染ませます。
コットンを使用する場合は、ヒタヒタになるまで沁み込ませてください。
特に鼻のところは凹凸があるので、塗り残しがないようにしっかりとつけましょう。
2.ハンドプレスして浸透させる
顔を手の平で包み込み、優しくゆっくりと押さえつけるようにハンドプレスして、化粧水を浸透させましょう。
肌が手の平に吸い付くようになるまで馴染ませると、さらに良いです。
【乳液・クリーム】
乳液は肌に「油分」と「水分」を与え、より活性化させる働きがあり、それに対してクリームは、与えられた「油分」や「水分」を外に出さないように保護するという役割があります。
1.乳液を顔全体につける
化粧水後、1分程置いてから顔全体に「乳液」をつけて、ハンドプレスして馴染ませます。
目元や口元など、乾燥が気になるところは「重ね付け」すると良いです。
Tゾーンなど、皮脂の多い部分は、つけすぎないように気をつけましょう。
2.クリームをつける
乳液後、特に乾燥が気になる部分に「クリーム」をつけましょう。
クリームはつけすぎると「テカリの原因」になるので、乳液だけで肌が潤っていたら、クリームをつける必要はないです。
まとめ
無理な毛穴のお掃除が、一番お肌に負担がかかってしまうのです。
毛穴のつまりは、乾燥も原因の1つなので、保湿はしっかりと行って下さい。
また、肌トラブルには、スキンケアだけではなく「生活習慣の乱れ」なども関わってきます。
「食べるもの」や「睡眠時間」「ストレス」なども影響するので、正しい生活を送るように心がけて美肌を手にいれましょう。