ハイトーンのアッシュやミルクティー系の髪色は、染めたてがとても綺麗でお洒落ですが、色落ちが早いのが難点です。
色落ちしてくるとどうしても黄ばみが出てしまい、髪が傷んで見えてしまいますよね…。
そんな悩みを解決してくれるのが紫シャンプー、通称『ムラシャン』!
染めたての綺麗な髪色を長持ちさせたいあなたの願いを叶えるお役立ちアイテムなのです。
特にブリーチをしている人は、ムラシャンを知っているだけで綺麗な髪色を保つことが出来ます。
そこで今回は、おすすめのムラシャンの使い方や選び方、美容師が本気で選んだ『ムラシャン』ベスト5をご紹介します。
ムラシャンとは?
ムラシャンとは、ブロンドヘアやベージュ、アッシュ系のカラーの色持ちを良くしたり、カラーの維持に役立つカラーシャンプーのことです。
紫シャンプーを略して『ムラシャン』と呼ばれています。
名前の通り紫色の色素が配合されていて、ムラシャンを泡立てた後にそのまま少し放置することで紫の色素が入るようになっています。
この紫色が日本人の髪質特有の色落ち後の黄ばみを抑え、外国人のような綺麗なブロンドカラーを維持してくれるのです。
ムラシャンをする度に髪の中に紫の色素が入るので、ブリーチしたヘアカラーの後に使用すると色持ちが良くなったり、嫌な金髪になるのを防いでくれます。
どんな人が使うべき?
では、どんな人がムラシャンを使うべきなのでしょうか。
カラーシャンプーには、大きく分けて、ムラシャン、ピンクシャンプー、シルバーシャンプーの3種類があります。
カラーシャンプーは、髪色の色持ちが悪い、すぐに色が無くなる気がする、髪色を簡単に長持ちさせたい、という人のヘアカラーのサポートをしてくれるシャンプーです。
その中でもムラシャンは、
- 髪の黄ばみが気になる人
- ブリーチをしている人
- ベージュ系、アッシュ系ヘアカラーを長持ちさせたい人
に向いています。
ムラシャンの効果
ムラシャンの主な効果は、髪の中に紫の色素を入れ込み、髪色が黄色く色落ちするのを抑え、染めたての髪色を長持ちさせることです。
では、なぜ紫の色素を使うのか?
ハイトーンにした髪は『黄色』っぽく色落ちします。
黄色と紫は真逆の位置にある反対色なので、反対色を混ぜるとその色を打ち消す効果があるのです。
また黄色味は透明感の邪魔もするので、色落ちした髪に紫の色素を入れ込むことで黄色を消し、透明感のある柔らかい色味を維持できるという訳です。
ちなみに、暗めのカラーをした人や黄色っぽく色落ちしない人がムラシャンを使っても効果を実感できないのは、黄色を消す必要が無いからです。
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ムラシャンとシルバーシャンプーの違い
特にアッシュやグレー系のカラーにした方は、ムラシャンかシルバーシャンプーのどちらを買うべきか悩んだことがあると思います。
ムラシャンとシルバーシャンプーの違いは、“色味”です。
どちらのシャンプーも基本的には、アッシュ系やグレー・シルバー系のカラーの色落ちを防ぐ効果があります。
では、どのように使い分ければ良いのでしょうか?
- 黄色味を消し、尚且つベージュっぽく仕上げたい場合…⇒ムラシャン
- 色味をくすませ、アッシュ系に仕上げたい場合…シルバーシャンプー
このように選ぶとほとんど間違いないでしょう。
ムラシャンを使い始めるタイミング
お客様からの質問で多いのが、ムラシャンを使い始めるタイミング。
「カラーの次の日から使うの?」
「それとも、色落ちしてきてから?」
基本的に、ムラシャンはヘアカラー直後からの使用がおすすめです。
その方が、ムラシャンだけでなく、他のカラーシャンプーの効果も高くなります。
ヘアカラー後の1週間は2~3日に1回、その後は毎日の使用をおすすめします。
そうすると、普通のシャンプーを使っているより1.5倍くらいヘアカラーの色持ちが長くなります。
「今日染めたカラーはいつまで色持ちしますか?」というお客様からの質問。みなさんも一度は美容師さんに聞いたことがありませんか?染めたては良い感じだけど、日に日に色が落ちて黄色くなってきた、、そんな時には、[…]
カラートリートメントと併用したほうが良い?
トリートメントには髪をコーティングして染料の流出を抑えるという特徴があるので、一緒に使うのがおすすめです。
ですが、シャンプーだけでも十分効果はあります。
カラーシャンプー+カラートリートメントを併用すると、カラーの色持ちは良くなりますが、髪の毛のケア効果は通常のトリートメントより劣ってしまいます。
ですので、カラー重視!という方は併用をおすすめしますが、ロングヘアやハイダメージの方に関してはムラシャン後はケア重視のトリートメントを使用しましょう。
ムラシャン選びに注意すべき髪質や髪色
ムラシャンを使用する上で、注意が必要な髪の毛があります。
- ブリーチ回数がかなり多い
- ベースの明るさがかなり明るい
- グラデーションやハイライトなど、部分的にブリーチ回数が違う
これらに当てはまる人は、ムラシャンの選び方に注意が必要です。
使用するムラシャンによっては部分的に色がかなり濃く入ってしまい、色ムラになってしまう可能性があります。
ムラシャンが濃く入り過ぎてしまう場合は
- 紫の色素が薄いムラシャンに切り替える
- 使用する頻度や回数を下げて使用する
など工夫すると良いでしょう。
ムラシャンの選び方
ここでは、ムラシャンの上手な選び方について紹介していきます。
ムラシャンを買う時に参考にしてみて下さいね。
色素の濃さ・色味
ムラシャン選びにおいて、一番重要なことは『しっかりと色が入るかどうか』です。
ムラシャンにも多くの種類があり、それぞれに色の濃さや色味の違いがあります。
しかしこれは、成分表を確認しても分からないので、口コミやレビューを参考にするしかありません。
ムラシャン初挑戦の方の為に、おすすめのムラシャンを後程ご紹介していきますのでご安心ください。
シャンプーとしての効果
シャンプーの基本的な目的である『髪を洗う』という効果も大切です。
基本的にムラシャンはいつものシャンプーの代わりに使用するものです。
どのような洗浄成分を使っているのか?トリートメント効果はあるのか?成分表を確認しながら選ぶようにしましょう。
最近のムラシャンには、オーガニック植物エキスや、植物油などが豊富に配合されているシャンプーもあります。
髪が染まっても、髪がパサパサになってしまったら悲しいですよね。。。
特にロングヘアの方はダメージが目立ちやすいので、トリートメント効果が高いものを重視して選びましょう。
価格
ムラシャンは使い続けることで、黄色味の無い綺麗な髪色を持続させたり、よりアッシュを濃くしたりすることが出来ます。
ある程度の期間、使い続けることを考えるとコストパフォーマンスも大切です。
適正な価格の商品を選びましょう。
美容師おすすめ!ムラシャンランキングBEST5
先程ムラシャンの選び方をご紹介しましたが、いざ買おうと思うと「やっぱり分からない!」という方も多いはず。
ここでは美容師の私が実際に使ってみて、個人的におすすめしたいと思うムラシャンBEST5をご紹介したいと思います。
是非参考にしてみて下さいね。
1位:FIOLE(フィヨーレ)クオルシア カラーシャンプー パープル
内容量:250ml ¥1,700(税抜)
業界一“色が濃い”と言われているムラシャン。
髪と頭皮にも優しいアミノ酸系の処方でありながら鮮やかな色彩をサポートします。
泡立ちが弱いものが多いムラシャンですが、クオルシアは泡立ちが素晴らしく良い!
また、黄ばみが取れるだけでなく、色が入るので、16~17レベルの明るさがあれば放置時間を長くするとうっすらムラサキになります!
2位:N.(エヌドット)カラーシャンプー Pu<パープル>
出典:napla
内容量:320ml ¥2,400(税抜)
カラーの色落ちを防ぐムラシャンとしての役割はもちろんのこと、シアバターなどの天然由来成分が贅沢に配合されているので、ヘアカラー後のきしみもケアしてくれます。
他のものに比べて色素が薄いので、色が濃く入って髪色が変わる事が少なく、失敗しにくいムラシャンです。
40mlのお試しサイズもあるので、とりあえずムラシャンを試してみたい!という方にもおすすめです。
3位:(ホーユー)ソマルカ カラーシャンプー PURPLE
内容量:150ml ¥2,000(税抜)
ムラシャンあるあるで、爪がうっすら染まる問題。しかし、ソマルカは爪が染まらないようになっている処方なのだそう。
色素が薄めに作られているので、色が入り過ぎることが無く使いやすいムラシャンです。
どちらかと言うと明るめのカラーの方におすすめです。
ホワイト系カラーの維持には一番向いていると思います。
4位: COSMETICS(イリヤコスメティクス) カラーシャンプーデコレ バイオレット
内容量:200g ¥1,800(税抜)
出典:IRIYA COSMETICS
泡で出てくるフォーム状のカラーシャンプー。
髪全体に馴染みやすいので、ムラになりにくい。泡立ててからシャンプーするのが面倒な方にもおすすめです。
色素はどちらかと言うと薄めですが、しっかり時間を置けば黄色みは綺麗に摂れるので、髪色の邪魔しない使いやすいムラシャンです。
始めから泡なので、シャンプーがバスルームの壁に飛び散りにくく汚れないのもおすすめポイントです。
5位:(シュワルツコフ)GOODBYE YELLOW カラーシャンプー
出典:Schwarzkopf
内容量:310ml ¥1,500(税抜)
とにかくコストパフォーマンスの良いムラシャン。
色素が濃いので、あまり時間を置かなくても色が入ります。
泡がこってりしているので、時間を置いている時に垂れてきにくいのが嬉しいポイントです。
他のムラシャンに比べて青味が強いので、アッシュ系やグレー系のカラーにされている方におすすめのムラシャンです。
ただ一つだけ、頭皮が痒くなります…。外国製だからでしょうか…。
ムラシャンの効果的な使い方
ムラシャンも、ただ使えば良いというものではありません。
綺麗な髪色を持続させるためにも、効果的な使い方をご紹介します。
①予洗い・すすぎをしっかりする
ムラシャンは染色効果がある分、他のシャンプーに比べて泡立ちが弱いものがほとんどです。
使用前には、予洗い・すすぎをしっかり行いましょう。
ワックスやスプレーなどのスタイリング剤が残っていると、余計に泡立ちが悪くなってしまいます。
オイルだけのスタイリングであれば、軽いすすぎだけでも良いですが、それ以外であれば通常のシャンプーを少し使って軽く予洗いしましょう。
また、熱いお湯は髪色が落ちる原因になってしまうので、必ずぬるま湯で洗い流しましょう。
※シャンプーで予洗いを行う際、洗浄力の強いシャンプーだと髪色が落ちてしまうので、洗浄力の弱いアミノ酸系のシャンプーを使うことをおすすめします。
②ムラシャンをつける
ムラシャンは泡立ててから使いましょう。
泡立てることで髪全体に行き渡り、色ムラになるのを防ぐことが出来ます。
泡立てて、髪全体を包み込んだら5~10分放置します。
放置時間によって色味が変わるので、時間を置くのがめんどくさいという人は体を洗ったり、湯船に浸かっている間に放置するのがおすすめです!
お風呂上りはすぐに髪を乾かす
髪が濡れている状態を放置していると、髪色が落ちる原因になります。
色持ちを良くするはずのムラシャンの意味がありません。
お風呂上りはタオルドライをしっかりして、すぐに乾かしましょう。
ムラシャンは他のシャンプーと比べて髪がきしんでしまうものが多いので、洗い流さないトリートメントを付けてから乾かすことをおすすめします。
まとめ
いつものシャンプーの代わりに使うだけでヘアカラーの色持ちを良くしてくれるムラシャン。
嫌な黄色味を適度に消してくれるので、綺麗な髪色の持続をサポートしてくれます。
今回ご紹介したムラシャンは、筆者が実際に使用してみて良かったと思えるものだけを紹介しています。
ムラシャン選びにお困りの方は是非参考にしてみてくださいね。
一番良いのは、何種類か使ってみて、より自分のなりたいイメージに近づけられるムラシャンを見つけることです。
しっかりケアして、お気に入りの髪色を出来るだけ長持ちさせましょう。
自分に合ったムラシャンが見つかると良いですね!