縮毛矯正をした後にヘアカラーが染まりにくいと感じたことはありませんか?
実は、髪の構造変化と薬剤の影響によって、染まりにくくなってしまうのです。
本記事では、縮毛矯正後にカラーが入りにくくなる原因と、その対策を詳しく解説します。
縮毛矯正後にヘアカラーが染まりにくい4つの理由
1.キューティクルの変化で染料が浸透しにくい
縮毛矯正では、高温アイロンとアルカリ性の薬剤を使用し、髪の内部構造(シスチン結合)を変化させます。
この工程で、キューティクルが強く閉じた状態になり、ヘアカラーの染料が浸透しにくくなりますます。
特に、酸性の縮毛矯正剤を使用した場合、キューティクルがより引き締まり、染まりにくさが顕著になります。
2.髪のダメージで発色がムラになりやすい
縮毛矯正後の髪は、内部(コルテックス)が変性し、健康な髪とは異なる状態になります。
- 縮毛矯正によるタンパク質の変性で、カラー剤の発色がムラになりやすい。
- ダメージが強い髪は、カラー剤の発色が弱くなりやすい。
このため、縮毛矯正後のカラーは思ったよりも明るくならなかったり、均一に染まらなかったりすることがあります。
3.アルカリ剤と還元剤の影響でカラーの発色が不安定に
縮毛矯正剤には、髪を軟化させるための**アルカリ成分や還元剤(チオグリコール酸、システインなど)**が含まれています。
- アルカリ剤の影響でpHバランスが崩れ、ヘアカラーの発色が不安定になる。
- 還元剤が髪に残留していると、カラー剤との化学反応を妨げ、染まりにくくなることも。
4.髪の内部の空洞化で色素が定着しにくい
縮毛矯正によって、髪のタンパク質や水分が留出すると、**髪の内部がスカスカ(空洞化)**になります。
- 空洞化した髪は、カラーの色素をうまく吸収できず、発色が悪くなる。
- 染料が定着しづらく、色落ちが早くなることも。
縮毛矯正後にカラーをする場合の4つの対策
縮毛矯正後にヘアカラーをするときは、以下の点に注意すると染まりやすくなります。
1.縮毛矯正後は1~2週間空ける
縮毛矯正後すぐにカラーをすると、髪がアルカリ性に傾いたままで発色が安定しません。
最低でも1~2週間空けることで、髪のpHが落ち着き、染まりやすくなります。
2. 低アルカリ or 酸性カラーを選ぶ
アルカリカラーよりも、低アルカリカラーや酸性カラーのほうが、ダメージを抑えながら色が入りやすいです。
- 低アルカリカラー:髪への負担が少なく、自然な発色に。
- 酸性カラー(カラートリートメントなど):キューティクルを傷めずに染まるが、持ちはやや短め。
3. トリートメントで髪を補修する
縮毛矯正後の髪は、キューティクルが閉じすぎていて染料が入りにくいため、しっかりとしたトリートメントで髪を補修しましょう。
- **インバストリートメント(お風呂で使うタイプ)**で日々ケア。
- 美容室での集中補修トリートメントもおすすめ。
特にケラチンやCMC成分が入ったトリートメントを選ぶと、髪の内部補修ができ、カラーの入りが良くなります。
4.美容師に相談して正しいカラー剤を選ぶ
縮毛矯正後の髪はデリケートなので、セルフカラーよりも美容室でのカラーがおすすめです。
美容師に「縮毛矯正をしている」と伝え、髪の状態に合ったカラー剤を選んでもらいましょう。
まとめ|縮毛矯正後のヘアカラーは慎重に!
縮毛矯正後にヘアカラーが染まりにくくなる原因は、
キューティクルの変化・髪のダメージ・薬剤の影響・内部の空洞化など関係しています。
【縮毛矯正後のカラー対策】
✅ 1~2週間空ける(pHを整える)
✅低アルカリ or 酸性カラーを選ぶ(ダメージを抑える)
✅トリートメントで補修(髪のコンディションを整える)
✅美容師に相談して適切な施術を受ける(プロのアドバイスを活用)
縮毛矯正とカラーを両方楽しみたいなら、ダメージケアを意識して、適切な方法で施術することが大切です!